講師インタビュー

成増塾では講師は全員が社長だし、当然、定年がないんです。定年は会社ではなく自分で決めるものなんです。

それは本当にすごいですね。
ええ、さっきお話しした通り、これは僕がサラリーマンだった時に感じたことが原体験としてあるわけです。「いくらやっても結局は会社のために働かされている。」とか「定年が来て会社を去ればそれまでのキャリアは無意味になる。」とか。僕はそういうの我慢できないんです。自分に我慢ができないことを人に強いることはできません。
だから、成増塾では講師は全員が社長だし、当然、定年がないんです。定年は会社ではなく自分で決めるものなんです。
「定年は自分で決める」ですか。なんだかカッコいいですね。
僕に言わせれば、会社から「あなたは年だからもう辞めてください。」と言われて「はいわかりました。」と言って辞めなければならない方がおかしいと思うんです。それじゃ、自分の人生を生きているとは言えないですよ。
講師の先生方は、授業の内容を自分で決めることが出来るんですよね。
はい、そうです。成増塾の先生に対し、僕がお願いすることはたった一つです。
「先生の受け持っている生徒を合格させるためにベストを尽くしてください。」というだけです。それ以外は一切言いません。
それは、受け持っている生徒に対して、講師が全責任を負うことを意味します。受け持っている生徒の成績が上がるか上がらないか、合格できるかできないか、すべて講師にかかっているわけです。講師は結果が出なかった時の責任をだれかに転嫁することはできません。
授業で使うテキストも先生が選ぶんですか。
もちろんです。自分がいいと思ってない教材を使って教えることは講師にとって非常に苦痛です。
僕は大手予備校で勤めていたときに、ほかの講師が予備校にあてがわれたテキストを見ながら「こんなテキスト使ってもダメなんだよな」とため息まじりに言っていたのを何度も見たことがあります。結局、自分がいいと思ってない教材を使っても生徒にそれは伝わるし、教えている講師本人もやる気が起きない。
そんなわけで成増塾ではどの教材を使うかは講師が決めます。トップ講師の先生方は何年もかけてオリジナル教材を作成しています。
なるほど、成増塾は「”いい講師が集まっている”という評価が定着している」と噂になっていますが、それは講師に大きな裁量がある独自のシステムによるものなんですね。
その通りです。人にものを教えるというのは本来とても素晴らしい仕事です。ましてや、人生において心も体も頭も伸び盛りの中学生、高校生を相手に勉強を教えるというのは本当にやりがいのある仕事です。そのやりがいのある仕事をだれからも指図も受けず、思い通りにできる、そんな職場を僕は用意したかったのです。
よくわかりました。少々話が横道にそれてしまったのでまた、本題に戻そうと思います。
先ほど、会社を辞められたところまで伺いました。その後成増塾をすぐ設立されたのですか。
いえ、会社を辞めてから、大学院に入りなおしました。塾を作ったのは1996年なので僕が33歳の時です。
大学院ですか。大学の先生を目指されたのでしょうか。
いいえ、そのころは大学院で法律や政治を学んで政治家になろうと思ってました。

会社を辞めてから、大学院に入りなおしました。塾を作ったのは1996年なので僕が33歳の時です。

政治家ですか!
ええ、実は都知事選に出ようと思ったこともあります。
都知事ですか!
1999年に青島幸男知事が辞めて、都知事選があったんです。石原さんや舛添さん、鳩山邦夫さんなど有名な人がたくさん立候補しました。僕は僕なりに考えることがあり、立候補表明しました。都の選挙管理委員会に行ったら「ほんとに出るんですか?供託金300万かかりますよ。」と念を押されました。
それでも出馬しようと思ったわけですね。
ええ、立候補表明すると、色々な新聞社から電話がかかってくるんです。それで都庁の記者クラブで立候補表明記者会見というのをやりました。
反応はどうでした?
ほとんどありませんでしたね。朝日新聞に、「塾経営者の高島氏、立候補表明」って1行だけのりましたけど。
それだけですか。
あ、あと「スパ!」という雑誌に載りました。
スパって、今でも駅のキオスクとかコンビニで売ってるやつですよね。
ええ。スパの編集部から電話がかかってきて「今度の都知事選で主要候補以外の候補にもスポットライトを当てることになりました。タイトルは『我こそは世紀末救世主なり』です。」とか言われたので調子に乗って2時間くらいインタビューに応じてしゃべりました。
それで、どうなったんですか?
書店に行って買ってみたら僕が最初のページに載ってました。ただ、タイトルは「世紀末救世主」ではなくて「泡沫候補たちの熱―い主張」でした。全然話が違いますよね。
泡沫候補で有名なドクター中松さんより私の方が大きく載せてもらったことがただ一つ自慢できることですかね。